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2005年 12月 22日
私の地元は、ディープな店がひしめいていることで知られているが、先日、近所の路地を歩いていて、「ヨガカレー お代わり自由」 と書かれた張り紙を見つけた。 何のことやら、と一瞬戸惑ったが、周囲の状況を落ち着いて確認すると、どうやらその紙が貼られていた狭い階段を上がった二階に店があり、そこでヨガカレーなる料理をを出しているようだ、と理解した。さらに、どうもその店の名前は 「LOTUS」 というらしい。 LOTUSと言えば、蓮のこと。 ちなみに蓮は、仏教では聖なる華だ。
余談だが蓮は根が泥の中にあって、泥を栄養分にしているけれども、水上の蓮の花は、もちろん泥など含まず、とても美しく咲く。 そのことから、周囲の環境が悪い、育ちが悪い、などと嘆く前に、 「蓮の花のように泥の中でも立ち上がり、自分一人で咲け。そして、咲いた以上は泥にまみれた咲き方をするな」 と、すばらしく粋なことが説かれている。 とにかく、蓮・ヨガ・カレーとくれば、かなりの度合いでディープな店であることは確かだろう。ましてや、「ヨガカレー」・・・ 世にカレーは数あれど、そのようなカレーは口にしたことも、耳にしたこともない。そのような相手を、見てみぬふりができようか。確かめずにいられようか。迷わず、その狭い階段を、二階へ上がっていった。 ミシ、ミシ・・・。 階段を上がりきると、薄暗い店内は予想以上に狭く、4畳半ほど、そして雰囲気は、期待に違わずディープだ。テーブルが、ない。客が座れるのは高床になった2畳ほどの畳スペースのみ。5人ほどがやっと座れる広さだ。 店では、常連と思しき客が一人、カレーを食うでもなく、マスターとなにやら話している。ふと、カウンターの中にいるインド・テイストのマスターと目が合う。 「カレー・・・食べられますか?」 恐る恐る聞くも、答えは 「申し訳ない、今日はもうカレー、終わった。」 終わったって、まだ4時前なんですけど・・・。 が、仕方ない。 後日、出直すことにしよう。 数日後。 今度は、昼の1時に訪ねてみた。 すると、今度は畳スペースは、数人の客で埋め尽くされていた。満員御礼。 「申し訳ない。いっぱいなんで。」 見れば分かるが、マスター、つれなく言い放つ。 そうか。昼時は、こうなるのか。 ということで、またまた数日後、今度は午前11時に出直してみた。すると、 「まだ、カレーの準備ができていない」 とのことだった。 なるほど、このヨガカレー、そうそう簡単にはありつける代物ではないらしい。ますますそそられる相手だ。 しかし、今日を逃したらもはや「次の機会はない」 恐れがしたので、早すぎず遅すぎず、かといって昼食時を避けた、昼過ぎの2時に再びその店を訪ねてみた。 客は、いない。 カレーも、まだあるとのこと。 というわけで、ついに、わずかな高床畳スペースに胡坐をかかせていただく機会を得た。畳の上に置かれた小さな切り株が食卓。掲示板にはヨガやインド舞踊のチラシが。 そして、貸切状態の店内では、予想外に気さくであったマスターと話が弾んだ。 もちろん、メインはヨガ話。マスターはインドでヨガを3年ほど修行したというだけあり、そのヨガ話は非常に興味深い。同じヨガでも、ティップネスなどの「ハリウッド・ヨガ」 なる代物とは、根本的に別モノだろう。 さらに、旅の話などを。・・・もちろんインド中心。 医療の話なども。・・・もちろん東洋医学中心。このマスター、ヨガの指導もしているが、「堂々と」 (?)指導ができるように、指圧の資格を取るべく、「指圧の心は母心、押せば命の泉わく」 の名言(?)で知られる故・浪越徳治郎氏が創設した学校に通っているとのこと。 「ヨガカレー」 に続き、「指圧ヨガ」 なる療術を開発しようと目論んでいるのか。 そうこう話しながらも、お代わり自由、ということで、遠慮なくお代わりしまくり。カレーは、さすが本場の味、シメは、チャイがでてきて、至れり尽くせり。 4度目の正直で出会いを許されたヨガカレー。またひとつ、この街で名店の存在を知り、充実感をムネとハラに抱き、家路についた。 ・・・が、一体どうして、どこらへんが 「ヨガカレー」 なのか、聞くのは忘れた。 ********** 2005年の消滅まであと9日 ©マエダ
by lusin
| 2005-12-22 22:37
| 見た食った読んだ
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