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2007年 07月 03日
以前、このブログで紹介(?)した、ガザ在住のオトボケな友人のことを、アジ研(アジア経済研究所)の雑誌「アジ研ワールド・トレンド」に書かせてもらいました。
研究者の方々の分析記事・小論がほとんどを占める堅い雑誌の中で、あきらかにこの記事は浮いていますが、トホホなパレスチナ人のことを書かせてもらえるというのは、ありがたい(?)ことです。 ガザではこの6月以降、パレスチナ人の内輪の衝突がエスカレート、多くの死傷者を出した末に、他のパレスチナとの分断は深まり、よりいっそう孤立化してしまいました。 「内輪で殺しあっちゃって、やっぱアイツらはしょーがねーなー」 と言うのは簡単かもしれません。でも私は、ガザには多少荒っぽい衆が多いとしても、中には相当イスラムにうるさい御仁たちがいたとしても、それでも、ほとんどの人たちが私たちと同様に、本当は 「争いのない穏やかな暮らしを望んでいる」 人たちだということを、知っているつもりです。 けれど同時に、その不幸な歴史と理不尽な現状に多く起因することかもしれませんが、彼らは外からパレスチナに向けられた暴力だけでなく、自分たち自身の内にある暴力性にもひどく悩まされてきた人たちであることも、また事実です。そして今回、一部の人々の間で、その暴力性に派手に火がつきました。権力闘争が、超えてはいけない一線を越えた、凄惨な 「身内殺し」 へとつながってしまいました。悲しいやら切ないやら腹立たしいやら呆れるやら悔しいやら、何と言っていいのやら・・・。 2年前、ガザからイスラエルが「撤退」したお祝いムードの中、これからのガザのことをつらつら書いたりしましたが、その時の心配が、最悪な形で現実になっています。外の世界からのとんでもない理不尽はあるとしても、ガザの人たちは、自分たち自身の弱さ、暗部に向き合うことができなかったということなんでしょうか。 一方、この機に乗じて、国際社会はハマスに制圧されたガザを露骨に切り捨て、そして鬼子のハマスを「排除」しようとしています。イスラエル軍による攻撃も行われています。その砲撃の下にいるのは、「ガザ」でも「ハマス」でもない、一人ひとりの人間です。ある人々にとって都合が悪いからと、「消され」 そうになっているのは、「ハマス戦闘員」かもしれないし、ちびっ子かもしれないし、お母ちゃんかもしれないし、おじいちゃん、おばあちゃんかもしれません。 そういう場所に生きている、マジメで、穏やかで、オトボケで、そしてオクテだけれどロマンスを求める友人のことを考えたりします。 ※記事が見れるようになりました。 (『アジ研 ワールド・トレンド』2007年6月号「フォト・エッセイ」)
by lusin
| 2007-07-03 02:35
| パレスチナ/イスラエル
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