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2005年 09月 28日
静かな日々が、あっけなく終わってしまった。誰も、平穏な日々が長く続くとは思っていなかったけれども、みんな、そんな未来の不安を表に出すような野暮はせずに、自由な時を味わおうと一生懸命だった。そして、どんなに悲観的な人でも、こんなに早くまたイスラエル軍が戻ってくるとは予想していなかったはずだ。
ここ数日、散発的に、ガザの北から南まで、空からの攻撃が行われ、死傷者が増えてゆく。 そして、実際の空爆以外にも、どういう仕組みか知らないが、低空飛行の戦闘機からのすさまじい爆音 (ジェット機が音速を超える時に出るとか何とか・・・詳しく知ってる方、教えてください) が夜中に鳴り響いている。それはそれはすさまじい音だ。 なので、夜中に2、3回はたたき起こされる。その「音の衝撃波」で、部屋の中においてあるペットボトルの中の水が、波を立てている。 その音には特徴があって、ちょっと雷鳴に似た感じの、空気を切り裂くような、正直、震え上がってしまう音だ。 はじめは、本当の空爆かどうか分からなかった。 ・・・が、これらは、一体何のため? おっちゃんが、この分けの分からん「音の嫌がらせ」 のために子供がひきつけを起こし、全く寝れんかった、とため息をついていた。 これが、イスラエル首相のシャロンが、「ガザの占領は終結した。これからは平和を築いていく」 と語った、ガザの現実だ。 などと書くと、「非常事態下」のような様子を想像するかもしれないけれど、空爆が続こうが、死傷者が増えていこうが、日常は回っている。 町は今までと同じように動いている。 ガザの人にとっては、何も特別なことではなくて、今まで起きていたことが、ほんのちょっとの休憩をはさんで、また始まったというだけのことだ。でも、当然ながらほとんどの人が抱えている、「もういいかげんにしてくれ」 というやりきれない思いは、いやでも伝わってくる。 「もう武装闘争はいいから、平穏に暮らしたい」 という人たちが大勢のように見られる今のガザで、もしこれからも攻撃を続けるのなら、ハマスは信頼を失っていくことになる。 そして、イスラエルの攻撃が激しさを増す中、ハマスはガザからの攻撃停止を先日決めたけれど、それは、人々には それなりに肯定的に受け取られている。むしろ、「遅すぎ」という声も聞く。なぜ、こっぴどくやられてからしか、そういう判断ができないのだ、と。 「そんな腰が引けたことでどうする?」という声は、もう一つのイスラム武装勢力のイスラム聖戦のメンバーからしか聞かない。そのイスラム聖戦のメンバーは、空爆で一昨日幹部を殺されて、怒りに我を忘れたような様子で、「断固武装闘争を続ける。停戦などくそくらえ」と叫んでいる。 以前だったら、そこら辺のおっちゃんたちも、「断固抵抗!」と言い切っていただろうけれど、もう、倍返しをくらうのは確実な意味のないガザからイスラエルへの攻撃は、やめようや、という雰囲気が漂っている。 せっかく、ガザから入植者と軍が出て行ったのだから、自由な空気をもう少し味わおう、と。 やはり、望むべくは、またしても 「暴力の連鎖」 を意図的に作り出そうとしているシャロンの誘いには乗らず、忍の字で通してほしい。ハマスが攻撃停止を決定したのには、いろいろな事情があるのだけれど、とにかくそれはパレスチナ人にとっては、歓迎すべきことだ。イスラエルと同じ土俵に乗ってはいけない。 ▽ ▽ ▽ ・・・と昨日書いて、久しぶりに更新しようとしたがネットがつながらず。 で、今日になると、さらにイスラエルのたちの悪すぎる攻撃は続いていて、今朝、朝飯のバナナを買いに通りに出たら、いつも世話になる両替屋にぼこっと穴が開き、破壊されていた。 昨夜、ミサイルで攻撃されたとのことだ。 通り にもミサイルが撃ち込まれていて、アスファルトがひっくり返されていた。 もう、無差別。 他の町でもあちこちミサイルが打ち込まれている。 この状況に、昨日攻撃停止を発表したハマスも、「このままこの攻撃が続くようなら反撃せざるをえない」 とスポークスマンがインタビューに答えていた。 そりゃそうだ、面子を何よりも重んじるアラブ、そして武装闘争の雄を自認するハマスが、いつまでも黙っていられるはずはない。それにしても、ハマスは攻撃停止を発表したのだ。 なぜに、このような意味不明の攻撃をイスラエルは続けるのか。 人々も、「いつまでも黙っていられん」 と傾きつつある。 でも、パレスチナ側からの不毛な「反撃」 がもたらすことができるのは、「テロリスト」のレッテルと、イスラエル軍の攻撃の口実と、倍返しによるパレスチナ側の死傷者だけだ。 そして、どこに飛んでいくかも分からないパレスチナ側の手作りロケット砲が、イスラエル軍に対して有効な武器にはなりえるはずがないということは、誰でも知っている。 ・・・という当たり前のことが分からなくなるほどに、イスラエルのこのような攻撃はパレスチナ人を追い込んでいくのだ。 繰り返しになるけれど、やはり、イスラエルのこの 「誘い」 には乗ってはいけない。同じ場所には下りていかずに、面子が傷つこうが何だろうが、じっと耐えるのが最善の選択だと思う。 そして、これは暴力の 「連鎖」 などではなく、一方が意図して作り出そうとしているものだ、ということを示さなくてはいけない。 などと書いているうちにも、またしてもけたたましい音響爆弾が鳴り響いているし、ガザ市などではミサイル攻撃が続いているという速報が入ってきている。 一体、どうなっているんだろう。 余談だけれど、アメリカの国務省は「我々はイスラエルが置かれた立場と、イスラエルの自衛の権利を理解している」と、この攻撃を支持している。「自衛」って言ったって・・・。
by lusin
| 2005-09-28 08:52
| パレスチナ/イスラエル
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