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2005年 08月 22日
先日、家を出てしばらくして、肩にかけていたビデオカメラのマイクの風防(スポンジのカバー)がないことに気づく。 家を出る時はあったし、これは自然に落っこちるようなものではない。 すぐに見当がついた。 道中潜り抜けてきた、道端での結婚式の昼食会場だ。そこには当然ちびっ子が大勢いて、「撮って! 撮って!」 と取り囲まれたのだが、その時にとられたのだろうな、と。
ここの子は、ビデオカメラを見るとまずピカピカのレンズに触りたがる。子供に取り囲まれた後は、レンズがべとべとに汚れていたりするので、ちょっと勘弁してほしいのだが。 それから、ちびっ子らはマイクに興味を示す。 以前も、ちびっ子に包囲された後に風防がなくなっていたことがあるのだが、おそらく、マイクを握っていじっていたら風防がスポっと抜けてしまい、「やべえ、壊した」 と焦りそのまま証拠隠滅するなり、スポンジの感触が気持ちよくて自分のものにしようとしたりするのだろうと推測する。 さっそく「現場」に戻り、おっちゃんに話をすると、若いのが寄ってきて 「よし、俺が調べてやる」 とちびっ子たちの一団へ。 彼が 「調査」を始めるとすぐに、「あいつが取ったの、見たよ」 という目撃者のちびっ子が数人現れた。 で、その10歳くらいの「あいつ」 を呼びつけ、若いのが 「お前、とった?」 と尋問する。するとその容疑者君、きっぱりと 「俺じゃない」 と言い切った。 まわりの子たちは、「ウソつけ、見たぞ !」 と罵声を浴びせる。 ・・・ 見てて、しかも後でそれを罵るくらいなら、その時教えてくれ、ちびっ子たちよ。 そのやり取りがしばらく続いたあと、居候先の末っ子Sが騒ぎを聞きつけてやって来た。「K,どうした?」 と。 かくかくしかじかで、と話すと、いきなり彼は 容疑者君の胸倉をむんずとつかみ、「コラ、このガキ・・・ とっとと返さんと痛い目みるぞ・・・?」 と、12歳ながらドスをきかす。 容疑者君はびびってしまい、なみだ目になりつつも、相変わらず 「おいらしらねえよー」 と。 Sは、今にも殴りかからんという勢いだ。 うーむ。 風防はないと困るのだけれど、 なんか、かわいそうになってきてしまったし、あまり騒ぎを大きくしたくはない。それに、もうここまで意地を張ったら、今さら白状するわけないので、「もういいよ、いいよ」 と熱くなったSをなだめて、諦める。 証人はいるけれど、現行犯じゃないしなあ。 にしても、Sの迫力には驚いた。 ガタイはいい方だけれども、普段はここの子にしては口数は少ない方なのに、いきなり胸倉つかんで、悪ガキを完全にびびらせていたもんなあ。 さすが武闘派のAファミリーの男だ。私は居候先のAファミリーの 「家族」 ということになっている。 家族の一員の身に起きたトラブルは、家族全体の問題である、もめごとの解決には「力」が必要、とは聞くが、なるほどなあ。「身内」 としては、心強くはあるのだけれども・・・。 ところで最近、パレスチナ人による外国人誘拐がちょくちょく起こっている。 誘拐したからといって、イラクで起きているような酷いことをするのではないし、身代金を要求するわけでもない。 それにこれからも、パレスチナ人が、外国人に対してそのようなことをするとは私には到底思えない。 けれど、やっぱりさらわれたりするのは困る。 その話を居候先のHとしていると、「大丈夫だ。さらわれそうになったら、俺はAファミリーの一員だ、と言えば、彼らは手を出せない」 とのこと。 そうか、じゃあそうしてみるよ、と笑っていると、彼は本気で、「冗談ではないぞ、本気で言っているんだ。もし誘拐されそうになったら、相手にちゃんと言えよ、俺はAファミリーの一員だ、と。 信じなかったら、俺に電話させろ」 と大真面目。 ふーむ、本当にそれほどなのかなあ? 機会があったら、ぜひ試してみよう。
by lusin
| 2005-08-22 03:17
| パレスチナ/イスラエル
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