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2009年 08月 28日
野暮用があり、ガザを出てエルサレムに一泊してきた。
ガザからエルサレムまでは、車で1時間半ほど。 ガザの中に長くいると、あの封鎖された異常な状況にもかかわらず、 あたかも、はじめから世界はこうであったかのような錯覚に陥る。 でも一たびそこから抜け出すと、 自分がいた檻の中の異常さを、感覚としてあらためて思い知る。 一瞬のうちに、壁の内側に閉じ込められた人々の世界から、 彼らを閉じ込めている人々の世界へと移動する。 檻の中から、檻の外へ。 閉じ込める側の人々は、そんな監獄など存在しないかのように、 何食わぬ顔で暮らしている。 エルサレムのユダヤ側の街の、なんと開放感あふれ、 華やかで、楽しげなことか・・・。 娑婆の空気を、つかの間味わう。 いつも大混雑のヨルダン川西岸側のパレスチナ国境とは違い、 ガザとイスラエルの出入り口、エレズ検問所は、 いつも閑散としている。 まあそれが、封鎖の封鎖たるゆえんなのだが。 パスポートコントロールのブースは12もあり、 監視カメラもこれでもかというほど設置されてるけど、 このガラーンとしたターミナルでは、 どちらも無用の長物っぷりをさらしている。 「イスラエルにようこそ」 なんて書いてるけど、たちの悪い冗談だ。 かつてエレズはただのチェックポイント風情であったようだが、 いまや立派な「国境ターミナル」が完成している。 もう、「あちら側のことは、与り知りませぬ」 というわけだ。 いつもは一人さびしくガザを出るのだが、 今回は、20人ばかりの老若男女のパレスチナ人たちと一緒だった。 ほとんどがイスラエルに治療に出る病人と、付き添いの家族。 ガザを出られる彼らは、幸運な人々だ。 パレスチナの保健省によると、封鎖によってガザを出ることかなわず、 必要な治療が受けられずにに亡くなった人々は、 今月までで344人にのぼるとのこと。 ガザの人たちは、というかもちろんどこの世界であろうと人間は、 あんな暮らしを強いられるべきじゃないし、 イスラエルの人たちも、人間をまるで家畜のように扱うことを、 自分にも、自分の大切な人たちにも許すべきじゃない。 それに、外の世界も、それを見てみぬふりするべきじゃない・・・。 あんまり 「べき」 という言葉は好きじゃないが、 そう言わずにはいられないことも、もちろんある。
by lusin
| 2009-08-28 07:27
| パレスチナ/イスラエル
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