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2009年 07月 31日
ガザで車を拾うと十中八、九、運ちゃんに 「ガザをどう思う?」と聞かれる。
けっこうこれが返答に困る質問なので、こちらは適当なことを言うのだが、 すると運ちゃんは、その返答とは関係なく、 「エルサレムを返せ、難民を帰還させろ、女子供を殺すな・・・」と、 外国人である僕にパレスチナの大義を訴え、イスラエル批判をすることが、 「かつての」お決まりであった。 が、今回はまだ一度もそういう運ちゃんには会ってない。 「ガザをどう思う?」 という問いかけは以前と同じなのだが、 その後に続くのは、「封鎖されてる」「監獄だ」 「だからしんどい」 という、 現状への嘆き節だ。 その先に進み、イスラエル批判をする人はほとんどいない。 直接、ガザを封鎖をしているのはイスラエルだ。 女子供を殺すのも、イスラエルだ。 そして状況は、以前よりはるかに悪くなっている。 なのに、多くの地べたの人々は、イスラエル批判をしない。 (もちろん然るべき立場の人々は、しっかりと語るが) 人々はあたかも、イスラエルの蛮行自体は 「所与の条件」 として受け入れ始めているかのようだ。 その一方で、身内であるハマスによる 「より小さな横暴」は許せない。 ハマスの強権政治を批判はしても、 圧倒的に理不尽なガザ封鎖を続けるイスラエルは批判しない。 イスラエルが我々を封鎖するのはハマス政権のせいだ、 ハマスのせいで我々が苦しんでいる・・・と。 ハマスの現状については、ここではとりあえず置いておくとして。 こういうのって、なんて言うのかな。 問題にすべき事柄の土俵が、一回り小さくなったと言うか、 「現実」 として受け入れる対象が、一回り大きくなったと言うか・・・。 イスラエルからの攻撃は激しいときには、 あまりにも分かりやすい「共通の大きな敵」 の前に、 内輪のいがみ合いは影をひそめる。 状況が落ち着くと、じわじわと内輪の対立が再び表面化してくる。 そして、根本的な大きな構造が見えなくなる。 今や、多くのガザの人々にとっての「悲願」は、 当然されてしかるべきガザ封鎖の解除であり、 あるいはハマスに代わってのファタハの復権という内輪の事柄であって、 もはやパレスチナ難民の帰還やエルサレムの奪還という 「パレスチナの大義」は、はるか遠い世界のお話であるかのようだ。 文字通り、関心は小さなガザの境界までしか届かない。 それが大きな後退なのか、あるいは自然なことなのか、 ひょっとしたら何かしらの意味での前進なのか・・・ そもそも、どこに立って、何を見て、それが言えるのか。 ここで多くの人と話せば話すほど、よそ者である僕には、よく分からなくなります。 しかし、イスラエルによる馬鹿げた犯罪的なガザ封鎖を今すぐにでも解くべきだ、 ということは、どこからどう見ても、僕にもはっきりと言えます。
by lusin
| 2009-07-31 19:13
| パレスチナ/イスラエル
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